Cartier カルティエ WATCHの魅力と人気の秘密
2019.03.31
世界5大ジュエラーと称されるジュエリーブランド
1847年 ルイ・フランソワ・カルティエが創業し一流宝飾店として歩みはじめます。
今回はそのジュエラーの時計にフォーカスしてみます。
世界で初めて腕時計を生みだしたCartierカルティエ
時計界の大道を先導してきたというより、ジュエラーとしての気質もあってかスタンダードなものではなく、
洗練されたデザインの時計を目指しているようにみえます。
美しさと技術の共存=芸術作品を生み出すように、圧倒的なデザイン力を持ち、
ユザーを魅了するような作り方をしているように感じます。
1899年に腕時計の製造に乗り出します。
というのも、飛行機で飛行操縦中にそれまでの懐中時計では不便さを感じていた
サントス・デュモン(富豪・冒険家/飛行機の父と呼ばれている)から、
腕時計の製作依頼を受けたのが始まりといわれています。
そして1904年シンプルな世界初の腕時計が誕生します。
1917年(1914年・1919年など諸説あるようで・・)タンクを発表。
優美な形状を持つ戦車のキャタピラから着想を得てデザインしたもの。
第一次大戦<1914~1918年>の終結を喜ぶ人々が絶賛(世界平和)の嵐を送ったといわれています。
1930年代ニューヨーク・ウォール街の株価暴落(世界恐慌)で景気が後退しましたが、
顧客の多くが王侯貴族だったカルティエはこの難の影響は最小限にとどまったようです。
そしてこのころ宝飾防水時計「パシャ」を作り出します。
これもエル・ジャビィ公が「自宅プールで泳いでいる時も身に着けていられる腕時計」の注文によるものでした。
そして戦後のCartierカルティエは腕時計の生産にますます力を入れるようになります。
クロノグラフなど複雑な機能を搭載したモデルから華麗な装飾を施した女性用のブレスレッウォッチまで
バリエーションは多様化を極めていきます。
1960年に転換期を迎えます。100年以上もの血族経営に終止符が打たれ外部から新しい経営陣を迎えることになり
新しい展開を始める事になります。
1973年 王侯貴族に愛されたステイタスと一般消費者達からの興味など、従来のイメージを崩すことなくいかに
幅広い層にカルティエの素晴らしさをアピールするために、
「レ・マスト・ドゥ・カルティエ」を発表しました。
1983年パンテール(パンサー)豹をイメージしたデザインを発表=2000年代半ばに姿を消しましたが
2017年に復活をはたします。
2007年バロンブルー登場。フランス語でバロン「風船」、ブルー「青」ですので青い風船。
リューズの先に付けられた青いサフィイヤのカボションがまるで青い風船で、
ケースサイドからみるとドーム状に膨らんだ風船を思わせます。
2010年メンズ専用シリーズ「カリブル」の誕生=キャリバーの意味で自社ムーブを搭載したモデルです。
Cartierカルティエ ウォッチ最大の魅力は
なんといっても全面的に押し出したデザイン力です。
スタンダードからやや外れた独創的な時計を作り出しています。
常に新しいものを生み出しユーザーを魅了し続けているところです。
同じモデルの時計でもサイズ展開が豊富である事も魅力のひとつとなっています。
S・M・Lといった展開があり男女の区別を指定しないような作り方です。
その一方で男性専用のコレクションを展開し、ターゲットを絞った商品で高い人気を得ています。
おすすめモデル
パンテール・・・パンサー(ヒョウ)をモチーフにしたモデル。1983年に登場。
ブレスレットが5つの細かいリングで構成されていて装着感がとても良い商品。
サントス・・・世界初の腕時計。サントス・デュモンが依頼し1904年に完成。
1911年から一般に販売される。
飛行機に使われる「ネジ」を模してケースに打ち込まれたビスが特徴的な商品。
2004年100周年を記念してサントス100が登場。
パシャ・・・1930年プールで泳ぐための防水時計を作って欲しいとの依頼を受け誕生。
リューズプロテクター・ラグ形状・文字盤デザインなどデザイン性の高さが見られる商品。
タンク・・・四角形(レクタンギュラー)、丸い時計が一般的だった時代に登場。戦車のキャタピラからのデザイン。
タンク・タンクソロ・タンクアメリカン・タンクフランセーヌなど多品種が存在し
2017年誕生100年を迎える。
ロードスター・・・トーチュをベースに誕生。トーチュは亀の甲羅のイメージから生まれた。
ジュエリー感は残しつつスポーツモデルらしい動きのある商品。
他にもある世界初の話し
1904年世界初の腕時計は周知の話し。
ジュエラーとしては・・・
1900年台座にプラチナを使用・・・当時ダイヤ・カラーストーンの台座にはシルバー(銀)が使用されていましたが、
経年により酸化してしまうため折角のジュエリーの見栄えが悪くなりました。
そこで代わりとしてプラチナを使うことで酸化の問題を解決しました。
1912年世界初のバケットカットダイヤモンド。モナコ王妃グレース・ケリーにレーニエ三世から贈られたもの。
エンゲージリングがバケットカットのダイヤでした。
(*イメージ)
高額査定・高価取引
時計メーカーとしての歴史も古く数多くのアイコンウォッチがありファン層が幅広く、
ジュエラー・時計メーカーの両面で人気があるため
中古市場でも値崩れが少なく高価買取りが可能な場面が多いです。
高価買取のコツは、
①BOX(外・内箱)がある。
②保障書・取扱説明書がある。
③ブレス調整の余りコマがある。
④外装、特にガラスにダメージがない。使用キズは打ちキズ・凹みキズが少ない。
⑤文字盤の劣化・傷みが少ない。
⑥精度は別として稼働している。
など条件が良いほど価格は高くなります。
時計はブランドを問わず上記のポイントは外せない査定条件です。
普段からの保管・手入れがポイントとなる場合が多いです。 (大津)
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