日本における金の採掘量や埋蔵量はどれくらい?
2023.08.04
普段からアクセサリーなどに使われている金は、海外で採掘されたものがほとんどです。
日本では、どの程度の金が採掘されており、埋蔵量はどの程度あるのでしょうか。
本記事では、日本における金の採掘量や、埋蔵量について解説します。
日本における金の採掘量
現在の日本において金は、鹿児島県の菱刈鉱山(ひしかりこうざん)において年間6t程度採掘されています。
一般的な金鉱石1tあたりに含まれる金は3gから5g程度ですが、菱刈鉱山の金鉱石には40g程度の金が含まれているため、埋蔵量が多い鉱山であると言えます。
以下、過去に採掘されていた鉱山です。
・新潟県 佐渡鉱山(さどこうざん)
新潟県の佐渡鉱山(さどこうざん)では1601年に金が発見されてから開発が進められていましたが、金鉱石が枯渇してしまったため1989年に閉山しました。
400年にもわたり、78tもの金が採掘されていたと言われています。
・北海道 鴻之舞金山(こうのまいこうざん)
北海道の鴻之舞鉱山(こうのまいこうざん)では、1915年に金が発見されてから1973年に閉山されるまで、64t程度の金が採掘されていました。
最盛期には、東洋で1番採掘されていたと言われています。
・世界における金の採掘量
金の採掘量が多い国は中国やオーストラリア、ロシアであり、これらの国の年間採掘量は3,000トン程度と言われています。
かつては南アフリカなどで産出されていましたが、採掘のしすぎによって産出量が低下しています。
日本における金の埋蔵量
日本における正確な金の埋蔵量は不明ですが、後述する都市鉱山を含めると7,000t程度あると言われています。
こちらの数値は世界中の金の埋蔵量における割合では16%程度と言われており、アメリカや中国といった大国と比べても大きな数値です。
・世界における金の埋蔵量
世界において金の埋蔵量が多いと言われる国はオーストラリア、ロシア、南アフリカが挙げられます。
一説によると、地球には54,000t程度の金が埋蔵されていると言われていますが、先述した年間3,000tのペースで採掘を続けると、近い未来に枯渇してしまうでしょう。
採掘された金鉱石から金を抽出する方法
こちらでは、鉱山から採掘された金を抽出する方法をご紹介します。
・穿孔
金鉱石を採掘するために、穿孔マシンを使って鉱山を掘り進めると同時に、壁面に小さな穴を開けます。
・発破
穿孔時に開けられた壁の穴に、微量の含水爆弾を設置し、発破して鉱石を採掘します。
・加工場へ運搬
あとの工程である選別や鋳造を行うために、採掘場から加工場へ金鉱石を運搬します。
・選別
採掘された鉱石は手のひらサイズに砕かれ、自動・手動で金の有無を判断します。
・鋳造
製錬工程を経て、純度が高い金を取り出してから延べ棒やインゴットに成形します。
「都市鉱山」とは?
「都市鉱山」とは、貴金属を含む生活用品や産業品を資源として見立てた言葉で、一般的にはリサイクルの概念として使われます。
日常生活で使用する携帯電話やパソコン、家電のなかには、金や銀、プラチナといった貴金属が使われています。
先述の通り、一般的な金鉱石1tのなかには3~5g程度の金が含まれていますが、携帯電話1tのなかには150g程度の金が含まれているため、優秀な鉱山であると言えます。
都市鉱山の概念が提唱される前も「小型家電リサイクル法」がありましたが、回収した貴金属のリサイクル率が低い状態です。
現在も回収した貴金属を十分にリサイクルができていないため、今後の技術発展に期待されています。
まとめ
JPメタルでは金の買取を強化しております。
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