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コラム

【ダイヤモンドカット】ラウンドブリリアントカットについて

2023.08.03

Carat(重さ)、Color(色)、Clarity(透明度)、Cut(カット)の4つの評価により価値が左右される宝石、ダイヤモンド。
古来より愛されるダイヤモンドには、さまざまなカット方法があり、それぞれ違った表情をみせます。
本記事では、ダイヤモンドのカット方法のひとつである「ラウンドブリリアントカット」についてご説明します。

ダイヤモンドとは

さまざまなカットがほどこされるダイヤモンドとは、いったいどのような宝石なのでしょうか。
ダイヤモンドは約99.95%が炭素で構成されており、非常に高い温度と圧力により地下深くで作られます。
ダイヤモンドの特徴のひとつには硬さがあり、鉱物の硬さを表すモース硬度では唯一、最高ランクの「硬度10」をもちます。
ほかの金属や鉱石では削ることができないので、ダイヤモンドを削るにはダイヤモンドを使用します。
摩擦やひっかき傷に強く、きらびやかにかがやくダイヤモンドは紀元前から貴重な宝石とされていました。
ヨーロッパでは王族や貴族、富裕層に愛されたダイヤモンドは、指輪やネックレス、ティアラなど、昨今でもさまざまなジュエリーアイテムに使用されています。
ダイヤモンドの由来はギリシャ語で「無敗」を「意味する「アダマス」だといわれており、ナポレオン皇帝も身に付けていたといわれています。

ラウンドブリリアントカットとは

上から見ると円形、横から見ると台形と三角形が合わさった形をしている、ダイヤモンドの代表的なカット方法です。
こちらはジュエリーブランドなどでよく目にすることができる、「ダイヤモンドといえばこのカット」とイメージされるほど有名なカットです。
カットは57~58面をもち、光の反射角度や屈折角度を計算したうえで作成されています。
そのため、わずかでもカットがずれてしまうと光り方が変わる、加工が難しいカットです。

ラウンドブリリアントカットの歴史

ラウンドブリリアントカットの誕生は比較的新しく、1919年に数学者マルセル・トルコフスキーによって「ダイヤモンドデザイン ダイヤモンドの中の光の反射と屈折の研究」内で発表されています。
ダイヤモンドのかがやきを最大限に引き出すカット形状を計算によって算出しており、のちの実験でもその計算が正しいことが証明されています。
それ以前にも、ローズカットやオールドシングルカット、マザランカット、トリプルカットなどがありましたが、カット面数が少なかったためかがやきが少ないものばかりでした。
その後、ラウンドブリリアントカットをもとにエクセレントカットなどが考案されました。

ラウンドブリリアントカットのかがやきの秘密

なぜダイヤモンドは光が当たると、強くかがやくのでしょうか?
それは、ダイヤモンド内に入った光が複雑に反射・屈折し、強くなった光が放出されるからです。
そのため、もしもカットにゆがみがあったりキズがあったりすると、光がうまく反射・屈折することができないため、光が弱まります。
ダイヤモンド本体も、Carat(重さ)、Color(色)、Clarity(透明度)、Cut(カット)のうち、Carat以外の評価が高ければ高いほど輝きが強いです。
Caratは重さ、つまりダイヤモンドの大きさを表す指標であるため、たとえ小さいダイヤモンドでも、カットがしっかりと施されているものは強いかがやきをもちます。

・ラウンドブリリアントカットの評価
ラウンドブリリアントカットの評価

こちらでは、ラウンドブリリアントカットの評価基準を4点ご紹介します。

・Carat(重さ)
1カラット=0.2gと定義がされています。
カラットが大きければ大きいほど価値が上がります。

・Color(色)
ダイヤモンドには黄色がかかっているものがあり、色が薄くなれば薄くなるほど価値が上がります。
評価はD~Zの23段階があり、Dが最高評価です。

・Clarity(透明度)
ダイヤモンドに含まれるインクルージョン(内包物)やプレミッシュ(疵)の少なさを表す指標です。
評価はI3、I2、I1、SI2、SI1、VS2、VS1、VVS2、VVS1、IF、FLの順に高くなり、FLが最高評価になります。

・Cut(カット)
カットの評価は5段階あり、Poor、Fair、Good、VeryGood、Excellentの順に高くなります。
またExcellentのなかにはExcellent、3EX、EX、H&C、3EX H&Cに分かれており、3EX H&Cが最高評価になります。

ラウンドブリリアントカットは高価?

ラウンドカットとエメラルドカットやハーフムーンカットなど、その他のカットと価値・値段を比べた場合、差はあるのでしょうか?
ダイヤモンドの価格はカット形状の需要に依存します。
人気の高いカットは買取価格が高くなり、需要の低いものは買取価格が低くなります。
ラウンドブリリアントカットのみ該当する特徴では、カットグレードが設けられています。
先述の通り、カットの評価は5段階でPoor、Fair、Good、VeryGood、Excellentの順に高くなります。
ラウンドブリリアントカットの場合、カット面が多くなるほど精密なカットが必要になるため、高価になる傾向があります。

ラウンドブリリアントカットのカットの名称

・ガードル
上側のクラウンと下側のパビリオンとの境目に当たる部分を指します。

・クラウン
ガードルを挟んで上側の部分を指します。
クラウン部分の上段にある、平たい面をテーブルファセット、テーブルファセットに隣接するファセットをスターファセット、外側にベゼルファセットが設けられています。
クラウンの角度は33~35度、テーブル面はクラウンの53~58%程度が美しさを保つプロポーションです。

・パビリオン
ガードルを挟んで上側の部分を指します。
パビリオン部分の最下段にある先端部分をキューレット、キューレットとガードルの間をパビリオンファセット、ガードル直下の箇所をローワーガードルファセットが設けられています。
パビリオンの角度は40~41.3度、パビリオンの深さは42~44%が美しさを保つプロポーションです。

まとめ

JPメタルではダイヤモンドの買取を強化しております。

売却をお考えの際はJPメタルにご相談ください。

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